どばたムービーフェスティバル2018はすいどーばた美術学院本館地下での屋外上映を行います。
プログラムはどばた映像科とゆかりのある3名のゲストアーティストの作品上映とトーク、そしてスマホやタブレット端末によって作られた公募作品の作品上映と講評、授賞式を行います。
公募作品テーマ
「記憶」
米林宏昌監督『思い出のマーニー』はそのタイトルとは裏腹に、主人公であるアンナはマーニーとの関係を物語終盤まで思い出しません。記憶はしばしば回想という形式でスクリーンに描かれますが、このアニメーション映画は現在形で過去を描くという方法によって、記憶と関係性を浮き彫りにします。そして、マーニーが書き留めていた日記をアンナが発見することが、物語の展開に大きな影響を与えます。
記憶、思い出、記録。それらは似ているようで異なります。私たちが子供の頃に夜の闇や響き渡る雷鳴を恐れたのは誰に教わったからでもありません。普段は忘れていることや思い出せないことが、時間や空間を超えて顔を覗かせることがあるのではないでしょうか。
今回はそのような「記憶」をテーマに、あなたなりのアイデアで、記録メディアである映像によって表現してみてください。
ゲストアーティスト・審査員
梅沢和木
1985年生まれ。武蔵野美術大学映像学科卒業。美術家。
インターネット上に 散らばる画像を集め再構築し、圧倒的な情報量に対峙するときの感覚をカオス的な画面で表現する作品を制作し、発表している。 CASHI及びカオス*ラウンジに所属。主な展示に『Empty god CORE』(2014年 B2OA gallery)、『LOVE展:アートにみる愛のかたち』(2013年 森美術館)、『特別展 手 塚治虫×石ノ森章太郎 マンガのちから』(2013年 東京都現代美術館)、『大地と水と無主物コア』(2012年 CASHI)、『カオス*ラウンジ2010 in 日比谷』(2010年 高橋コレクション日比谷)、等。
http://umelabo.info
清原惟
1992年生まれ。武蔵野美術大学映像学科卒業、東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻監督領域修了。黒沢清監督、諏訪敦彦監督に師事する。東京藝術大学大学院の修了制作として撮影した初長編作品『わたしたちの家』が、ぴあフィルムフェスティバル2017でグランプリを受賞。同作は渋谷ユーロスペースを皮切りに全国各地で公開され、第68回ベルリン国際映画祭をはじめとする海外の国際映画祭での上映が続いている。
吉岡美樹
1996年生まれ。東京都出身。 武蔵野美術大学映像学科卒業。キッチュな雰囲気の映像、GIFアニメーションを制作。主な映像作品にmeiehara 「冴える」MV(2017年)、またGIF動画では NYLON JAPAN(2017年)、新宿伊勢丹(2018年)等、担当した。
http://www.mikiyoshioka.com
公募作品グランプリ作品
『短夜』 砂田紗彩、堀内蓮、西尾聡真、三井悠人、浜崎龍平
梅沢和木賞 『酒は飲んでも呑まれるな』 堀雅歩
清原惟賞 『遠い』 和田歩
吉岡美樹賞 『INHERIT THE MEMORY』 皆川明日花
上映風景 :